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― トッピクス ―
年明けから間もなく能登半島での地震の発生、航空機の衝突事故、殺傷事件と暗いニュースが続いておりますが、弊社においては社員全員が元気に顔を合わせることができ、本当に良かったと嬉しく思っています。 また、新しく社員として長尾光孝さんを迎えることができました。我々が携わる金属リサイクル業は循環型社会において重要な役割を果たしています。日本経済の一端を担う、なくてはならない実業です。社員全員が助け合いながら業務に取り組み、その魅力や社会的意義を胸に邁進されることを願います。
2024年の銅相場は軟調な滑り出しで幕を開けました。銅建値は昨年末から30円下げの1250円に改定されました。為替が円安に振れたものの、LME銅が弱含みで推移したことを反映した結果です。昨年は中国向けに、込銅や込真鍮を中心に旺盛な引き合いが続きました。さらに12月から、中国が非鉄スクラップの輸入基準を改定する動きがありました。銅スクラップの輸入基準「再生銅原料」と黄銅系の「再生黄銅原料」を改定して、黄銅系に新たに青銅系が加わり「再生銅合金原料」と区分されました。今後は砲金スクラップなどの輸出増加が予想されます。
今年は日本経済において停滞を打破できる年にしたいものです。エネルギーや食品の価格上昇によるコストプッシュ型の物価上昇から、賃上げで所得と需要が増加するデマンドプル型の物価上昇へと変わることを期待しています。賃上げの動向により2%のインフレが安定的に達成できると日銀が判断すればマイナス金利政策に幕が引け、金融の正常化に向かうことになります。世界はウクライナと中東ガザでの戦争継続で幕を開けた新年でした。目下の懸念は「中東の紛争地域の拡大」です。中東ではレバノンでのヒズボラや、イエメンのフーシ派の活動が活発化しています。レバノンでイスラム組織ハマスの要人がイスラエルの攻撃によって殺害されました。ヒズボラはイスラエルへの反撃を宣言しています。イスラエルと敵対関係にあるイランは、ハマスを支援している関係にあります。周辺の親イラン組織もイスラエルを攻撃しており、この先イスラエルとイランの対立が深まれば、中東は緊迫の度を一層高めていくことが予想されます。これらの影響で原油の高騰することになれば、インフレの再燃と欧米の再利上げが起こりえます。また、中国の経済停滞が強まる中、習近平氏は国民の鬱憤のはけ口を海外へ向けてくることも考えられます。
今年は選挙の年です。台湾の総統選挙(1/13) 、ロシア(3/15)とアメリカ(11/5)の大統領選挙、岸田首相の自民総裁任期満了(9/30)もあります。各国首脳の思惑が世界をどう動かすのか、目が離せない一年になりそうです。世界の平和と安寧を切に願います。日々足元を踏み固めて一歩ずつ前進していきましょう。
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